3つの視点コーチング™リーダーコーチング講座 を受講した K.M さん(30代・男性・会社役員)の場合

ー3つの視点コーチング™リーダーコーチング講座を受ける前の状況を教えてください。

仕事上、悩みが多かったですね。特に、人間関係、人への悩み。自分自身の役割が果たせていないと感じることが多くて、それに対しての罪悪感が大きかったです。プライベートでもいろいろあって、精神的に不安定でした。自分の中でこれからどう生きていこうか、拠り所がなくなった感じで。

なので、自分を肯定したいと思って、何を新たにやるかを考えていました。自分に対しての投資をしたことがあまりなかったんですが、無駄なお金は使いたくない。そこで、自分の健康や習慣を見直したりしてましたね。

そんな中で、タイミング的にドンピシャでこの講座の話が来たんです。コーチングにはもともと興味があったし、これもなんか意味があるんだろうな。と思って、受講を決めました。

ー実際に何を解決したくて、コーチング講座を受けましたか?何を期待していましたか?

一番は、コーチングのノウハウのインプット、体得ができるのではないかと期待していました。コーチングが何なのかを理解していたわけではないですか、なんとなく自分の強みが、コーチングのそれに近そうだと感じていたんですよね。プロコーチから直接1対1で学べるということは、一つの価値として感じるところでした。

付随して、自分自身へのコーチングを人にやってもらうということがなかったので、人にやってもらったらなにか新しいものが見えるかな。なんか気づきがあるかも。くらいでしたね。自分でもセルフコーチングのようなものはしてきていたし、実際できていると思っていたので、正直そんなに大きく期待していたわけではなかったです。

ー受講中、印象に残っていることはありますか?

そうですねえ。自分自身のことで言えば、第1視点が弱いというのが分かったところですね。自分自身の価値観の洗い出し、振り返りが印象に残っているというか、すごいしっくりきたというか。 自分自身でもなんとなくは理解していたつもりでしたが、1、2、3視点というフレームの中で、自分が2、3視点が強くて、1視点が弱い、そしてそれがなぜ弱いのかという背景の整理とかも含めて理解ができました。そしてそれを大きくしていけばいいんだ、と聞いたとき「ああ、なるほどな」と腹落ち感がすごくありましたね。

あとは、自分の感覚の感じ切るのが大事だ、強く言われたことが印象に残っています。自分の感性、感覚にアンテナが立つようになったのは、結構大きな変化の部分です。いろんな知識や学びを得たんですが、ある意味でいうとそこが自分にとっては一番の価値だったかな。と。

何度が出てきたセルフトークの話も印象に残っていますね。自分に対しても人に対しても大切。セルフトークがこうなっているから、ずっと1視点が小さくて、だから自分にどういう言葉をかけていくのかというのは、今につながっています。

自己否定自体がダメじゃないんですけど、不健全に行い過ぎているところがあるなあと気付いて、自己承認と自己否定のバランスが以前よりも取れるようになったのが、価値になったし、印象に残っています。

コーチングスキルでいえば、ロープレをする中での(自分とコーチを比べたときの)速さと深さのレベルの違い、みたいなところは印象に残っていますね。自分が話を聴いていくときは、どこを目的、着地点に置くかというところの決定に迷うし、決定したとしても、そこにどうやって掘り下げていっていいか分からないこともありました。それまでは「狙いを持って、それに対して有効な会話ができている」というよりどちらかというと「対話を繰り返して、いい着地になったらいいな」って感じだったんです。そことの違いが印象に残っていたりします。

そもそも、(コーチングを)できるイメージのストックが無いわけじゃないですか。いままで自分がコーチングをちゃんとしてもらったこともなかったし。なので、そこが自分の中でひとつのイメージができたというのが、自分にとって財産になると思うんですよね。これから自分の中に「リトル田代」がいて(笑)、部下とかをコーチングするときに、自分の視点だけで考えちゃそうになったときに「あのとき(コーチは)なんて聞いてたっけ」って考えたり振り返ったりできる。

ー具体的に解決したことは何ですか?

自分の中での人生のビジョンや、使命が、以前よりも明確になった感じがしています。何を成し得たいのかというのが明確になった。

人間関係の悩みはなくなったわけではないんですけど、捉え方が変わりました。…ちょっと肚が座ったというか。正確にはいろんな出来事がまざりあって自分の変化が生まれていると思いますが、そのなかにこの講座を受けたことは間違いなくひとつとしてあって……うーん、ちょっと開き直った感じなんですよね。

それまでは人間関係、プライベート、会社での役割など「責任」「責任」ばかりで、それができていないというところで、結構苦しんでいたんです。自分はダメなんだと苦しんでいたことが、大本の課題でした。本質的にはそこが一番しんどくて、根っこではそこをなんとかしたかった。そこが自分の中で変わったというか。そこに苦しむことがすごく減ったというのが一番大きいですね。

すごく重大なことであることには変わりないと思うんですけど、それを考えるプロセスで、自分を傷つけたりとか、自分がつらくなったりとかいう感情が、すごく多かったんです。でも、そういう感情になることが減って、いい意味で楽観的に「どうしようかな」「誰かの協力がとれたらいいかな」とか、前向きに、建設的に考えるようになりました。

あとは、自分の心のバランスをだいぶ考えるようになりました。「ああ、今までメンタルのバランス全く考えてなかったな」と(笑)。体力の方は結構考えていたんですけど。最近はその両面のバランスを考えてて、あんまり無茶して働きすぎないようにとかしてます。

受講前は、休みのときも、仕事してないということに罪悪感がずっとあって、結局なんやかんや仕事してたんです。今は休むことを許容できるようになりました。それらを通じて、自分の状態自体が安定したのがとても大きかったですね。

ー受講前と後を比べて変化したことは何ですか?

自己肯定感のバランス、自己管理能力が変わりました。メンタルと体力のバランスですね。

あと、自分の中でのチャレンジ精神が変わったんです。発言と行動、両方変わった気がします。それまでは、どちらかというと、リスクを考えて「それやっていいかな、やっちゃだめじゃないかな。」と考えることが多かったんです。「この制度を変えよう」とか「このシステムを導入しよう」とか「こういう施策をやってみよう」とか、やろうとする度に、いろんな人の顔が浮かんで、いろんなケースを想像して、その結果「あ、ちょっとやめておこう」と。人に遠慮することが多かったんですよね。

今は、周りから批判されたり、反対されそうなことでも、「こういうふうにしたらどうかな」と発言したり、議案して、それを実際に変えていくということは、増えていっていますね。「自分はどうしたいか」「批判は食らうかもしれないけど、本当に何が将来につながるか」と考えるようになりました。まあ、リスクゼロと言うのはありえないけれど、それでも可能性のほうが上回るんだったらやってもいいんじゃね?と。それは周りも感じることが多いみたいです。講座が半分くらい終わったあたりから、そういうことが増えてきましたね。

ー周囲の具体的な変化を教えていただいてもいいですか?

ちょっといろいろあって、状態がよくないメンバーに1、2、3視点の話を何度かしたんです。本人も1視点がちょっと弱いタイプで、そこを強化するとはどういうことだろう、とか。ある意味、自分の数ヶ月前をみているようで(笑)。 今ではそのメンバーは、自分の意見を「こうじゃないか」とがっとぶつけるなど、発言の姿勢が変わってきています。以前は「正解を探す」ような発言が多かった感じがするんです。「〇〇さんはこう思っているんじゃないか」「□□さんはこう思っているんじゃないか」を踏まえて発言している感じだったのが、いい意味で、その時思った疑問とか、考えをぶつけるようになってきているのをすごく感じます。自分を慕ってくれているのを感じるし、本人もたまに「1、2、3視点」って使っているのを見ますね(笑)。

自分自身がチャレンジングな発言、行動ができるようになったのと並行して、周りの提案も増えてきた気がします。以前から、提案に対して、否定するというよりは肯定して一緒によりよい案を考えていましたが、自分自身の発言が変わってくると、周りもやっぱり言いやすいと思うんです。今までと違うやり方でも意見を言いやすくなっている感じはしますね。以前はあまり意見を言ってこなかったメンバーも、意見をどんどん言うようになりました。なかには「え、このひとがこんなことやるって言うの?!」みたいな。(私との)個人面談での内容が刺さって、そういった変化が生まれたと言っていたメンバーもいます。

ーもし、この講座をすすめるとしたら、どんな人にすすめたいですか。

自分自身のビジョンや、特性、価値観が分かっていない人や、整理をしたい人にすすめたいです。いろんな内容を聴きながら、客観的に整理してくれたり、仮説というか「これってこういうこと?」とぶつけてきてくれたりしながら整理する経験は、すごく大事だな。と感じました。そこで得られたものが大きいですね。

1対1で、その場で理解を深められるので、コーチングスキル自体も、腹落ち感が強いです。自分の知っている人や誰でも知っているキャラクターに例えたりしながら話してくれるので、一つ一つの内容が深められたり「あ、あのときこういうことを言ってたのか」と後からつながったりします。ただ単にテキストで勉強するのと違って、やっぱり1対1で、密に聞けたりするからこその満足度は高いです。

プチワークが多いので、講義をただ聞いてマンネリ…という感覚は全くないです。その都度いろいろ問いがきて、自分なりに考える、類することをアウトプットして、というのは、自分の中で腹落ちさせやすかったり、インプットした内容が刺さりやすかったりしますね。

自分の感覚として、正直なところ、まだインプットが不十分だなと思っています。とにかく学べる知識やスキルが幅広くて奥深いので。テキストを見たら思い出すけど、ぱっと日常で使えるかというとそうではない、という部分のほうがまだまだ多い感じがしています。やりながら「そういえばあのときなんかあったな」と戻って、テキストを見て、そうだそうだ、と思ったり、すでに頭には出てきているけど、ちょっとやろうとしているけど、まだできないとかあります。

実感として一番強いところでいくと、「人に対しての分析の精度の高さ」が、これはすでにかなりレベルアップしたなと思っています。具体的に言うと、その人の「1視点がこれで2視点、3視点がこういうタイプが」みたいな分析が、ぱぱっとできて、それであるがゆえに「どこを質問しよう」「どこどこを強化してフィードバックするのが大事」というのが、実践でかなり活用できているところです。

ーこれからの展望を教えてください。

「自分自身が幸せになること」が大事だな。っていうのをすごくこの講座を通じて思いました。それまでは、生きる目的が「責任を果たすこと」みたいになっていて。その責任の先に自分の幸せがあるのか?と問いかけたときに、必ずしもそうじゃないな、と気付けたことが大きいです。日常で言えば、日々の過ごし方、仕事でもひとつひとつの行動や判断など、そこが自分自身の気持ちとして納得の行くものになるように過ごしていきたいなと。

あと、人や組織の可能性を引き出せる人になりたい、というのは自分の中でより明確になった感じです。これまで学んだことを踏まえて、そこにつなげていきたい。誰かの経営者像を追いかけるのではなくて、自分自身の「らしさ」が出た経営をしていくこと、自分自身の良さや特性、価値観を踏まえた上で、どういう経営をすることが大事。それが自分の中では、ひとりひとりや組織に向き合って、その良さを最大化できるかということを考えることなんです。そこでやっぱりコーチングスキルとか分析とかが生きてくる。そこを経営に活かしていきたいですね。

なのでこれからも、一定スパンで自分自身コーチングを受けていきたいです。他の人にに対して自分がコーチングをしたり、日々の育成にあたるとき、「こういう場合どうしたらいいかなあ」というときがあると思うんです。そういうときにも田代さんに相談したいですね。

頼んで良かったと素で思っています。ありがとうございます。

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