「今の生活に特に不満はないけど、なぜか心が満たされない人」の漠然とした不安の本当の原因はこれ!

仕事でも頼りにされ、家族との関係も円満。友人とも仲良く、順調に人生を歩んでいる。周りから見ればとても幸せそうな人が、実は本人はそうでもない…。

どんな人でも、悩みはあるものです。家族との折り合いが悪い、仕事がうまくいかないなど、他人にしても分かりやすい問題なら、相談も手助けも求めやすいですが、本人すら「特に問題はないし、幸せだと分かっているけど、でも…」という悩みを抱えている人もいます。

今回は、そんな「今の生活に特に不満はないけれど、心が満たされない人」が抱える問題について解説していきます。

目次

幸せなはずなのに、心が満たされない人とは?

仕事もプライベートも特に問題はない、周りと比べても恵まれていると、自分自身も分かっている。

けれども「でも、私このままでいいのかな…」そんな、モヤモヤした、漠然とした不安を感じる。そういった問題を抱えている人は、少なくありません。しかし、周りに話してみたところで「贅沢な悩み」とか「気にしすぎなんじゃない?」と言われがちです。

頭では「自分は満たされている、日々小さい問題は起きるけど、世の中にはもっと大変な人もいっぱいいる」と考えても、心がそれについていけません。過去の出来事にその原因を探してみたり、まだ起こっていない未来のことがとても不安になったり「とにかくこのままではいけない気がする、でも一体なにをどうすればいいのか分からない」と、もがき続けています。様々な情報を集めたり、実際にいろいろやってみても、解消されないということを繰り返している人もいます。

環境的に自分より恵まれていなくても、自分より幸せそうな人がいると「やっぱり私はなにか間違っているのではないか」と感じたり、そういった人を羨ましくさえ思うこともあるでしょう。

環境は満たされている、でも、自分の心が満たされていない、そんな状況は、決して胸を張って「私は幸せである」と心からいえる状況とはいえません。

心が満たされない理由5つ

では、どうして心が満たされず、モヤモヤとした漠然とした不安を感じるのでしょうか?

物事に夢中になれない

仕事も家事も人付き合いも、なんでも平均以上にそつなくこなせる。もしくは、はじめはそうでもなかったけれど、慣れてきて、問題らしい問題も起きない。

「やればできる」「やってやれないことはない」状態が普通であるというのは、逆を言うと「眼の前のことに我を忘れてのめり込むこともない」ということです。

ある程度の自信や、時間や心に余裕があるとき、人は眼の前のことだけではなく、未来や過去などに目を向けられるようになります。「今」のことよりも「未来や過去」について考える時間が増えるのです。そうすると「私はこのままでいいのか?」という漠然とした不安が生まれてきます。

そうして生まれる不安を打ち消すために、なにか新しいことを始めてみようか、という気になっても、「これだ!」と思えるようなことが見つからなくて、探し続けてしまう人もいます。

興味のあることを試しては、ある程度できてしまうため、それ以上は「もういいや」と飽きてしまい、それを繰り返しすことで「器用貧乏」になってしまっている人もいます。

そもそも「眼の前のことに夢中になる」という気持ちが理解できず、芸能人の熱烈なファンや、趣味に没頭できる人など「何かに夢中になっている人」を冷めた気持ちで見てしまうことはありませんか?

その一方で、内心ではどこかでそれを「うらやましい」と感じていたりしませんか?

「物事に夢中になる」ことは、心を満たすための一つの要因ですので、それができなくなってしまっていると、どうしても「満たされない」感覚が出てきてしまいます。

他人は自分のことを理解できないと思っている

現状の満たされた環境を手に入れるために、今までたくさんの努力をしてきているはずです。子供の頃は勉強や習い事を頑張り、大人になってからは、自分の能力を磨く努力をしてきています。その時々で、知識や情報を上手に取り入れ、さらにそれらを自分で検討したり、再構築したりしたはずです。その結果として、いろいろな物事に対する「独自の見解」を持っていることが多いでしょう。

そのため、他人から相談されたり、頼られたりすることは多くても、自分の問題や悩みを話すことは極端に少ないかもしれません。

他人に話したところで、あまりにも会話の視点が違うため、相手が理解できなかったり、なにかアドバイスをしてくれても、論点がずれていたり、自分の中で検討済みの答えであったりと、自身が満足の行く答えを得ることができないからです。

そういった経験を繰り返すことにより「自分は分かってもらえない」「分かってもらえるように話すのは面倒くさい」といった気持ちが生まれてしまい、人と深く関わることを避けてしまうようになります。

そうして、自分では意識しないまま、孤独感が募ることになります。

自分の本当の気持ちが分からない

「特に不満はないけれど、心が満たされない人」は、幼い頃から「優等生」であることが多いようです。つまり、周りの大人から期待され、それを素直に受け止めて応えてきた「いい子」だったということ。

周りの状況をよく見ていて、自分に何を期待されているのか、何をするのがベストなのか自然と分かってしまいます。また、それで周りのひとたちが喜んでくれることに喜びを感じ、それを叶えるために、自分の欲求や感情を抑えて、前に進んできたこともあったでしょう。

確かにそれでその場はうまくいったかもしれません。しかしそれと引き替えに「自分本来の気持ち」を感じないようになっていることもあります。

周りから見たら誰もが「順調」だと思える道を歩んできていても「楽しい」「うれしい」と言った気持ちがわきません。

「自分の中が空っぽ」「自分がよく分からない」といった虚無感に近いものを抱いていたりします。

「自分」を演じている

「自分がよく分からない」と「自分らしく」過ごすことはできません。ですので、そういった方は「作り上げた自分」を演じていることがあります。

「作り上げた自分」とは、周りの人たちから期待されている「こうあるべき自分」です。または情報から得たその時々の「社会的な理想像」のこともあります。

「自分を演じている」ことを本人が気づいている場合と、気づいていない場合がありますが、どちらにしろ、これを続けると、ますます「本当の自分」が分からなくなっていきます。

「こうあるべき自分」こそが「本当の自分」だと錯覚する悪循環に陥るのです。

「本当の自分」とその理想像が近しい場合は問題ありませんが、そのズレが大きいと問題です。この場合、なにをやっても「何かが違う」というモヤモヤがつきまといます。

そう感じながらも、どうしてそうなるのか原因が分からないまま、違和感や窮屈さを感じ続けます。

本心を見せられない

「自分らしさ」がよく分からなくなっていたとしても、心の奥底、無意識レベルでは「こうしたい」「こうされたい」という欲求は当然あります。

しかし、それを表に出すことに、強い抵抗感を覚えます。なぜならそういう人たちにとって「こうしたい」「こうされたい」と願うことは、単なる「わがまま」であって、それは「悪いこと」だという認識があるからです。

また「本当の自分」が「演じている自分」とあまりに違うので、否定されるかもしれない恐怖もあります。ですので、本当に限られた心を許せる人にしか、本心を見せません。

家族や恋人など、ごく限られた人にしか見せない顔というものを持っている人もいて、そのギャップの大きさに、自分自身が、持て余し気味になっている人もいます。

心が満たされない理由は、自分を守る「鎧」

「今の生活に特に不満はないけれど、心が満たされない」という方と話していると、表面上はそつなく社交的ですが、少し深く話を聴いて行くと、とても大きくて重い鎧を身につけているように感じることがあります。

本当の自分が傷つかないように、鎧を身にまとい、その鎧をいかに強くするかに気を払っていたばかりに、鎧の中の本当の自分をさらけ出すことが怖くて仕方なくなっていたり、鎧を着込んだ自分が評価され続けた結果、それが本当の自分であるかのように、思いこんでしまっていたりするのです。

自分の身と心を守るために、一生懸命生きてきた結果で、それは実際に、その人を助けてきたのだと思います。しかし、その鎧こそが、その人自身を苦しめている原因になっている場合もあります。

「鎧」の正体とは?

この「鎧」の正体、それは「第3視点」です。第3視点が大きくなりすぎ、他の視点に移動がしにくくなった状態が「鎧」なのです。

第3視点が大きくても問題ありません。ただ、その大きさに見合った「第1視点」「第2視点」があることが前提です。視点が正しいバランスであるときには安定感が生まれますが、第1、2視点が小さく、第3視点ばかりが大きいと「心が満たされない」といった、なんだか自分の足元が不安定な感じを持つことになります。

そもそも、人は、自分がその視点にいることに気付くことすら、訓練しないとできません。そこから、さらに、すっかり自分の一部になってしまっている鎧を外すのは、怖いし、難しいものです。

しかし、その鎧をはずすことで、身軽で自由に飛び回れる自分になることができ、「環境も自分の心も満たされていて幸せ」な状態になることができるのです。

まとめ

【悩み】
今の生活に特に不満はないけど、なぜか心が満たされない

【原因】
・物事に夢中になれない
・他人は自分のことを理解できないと思っている
・自分の本当の気持ちが分からない
・「自分」を演じている
・本心を見せられない

【対処法】
自分を守る鎧=第3視点が大きくなりすぎ、他の視点に移動がしにくくなった状態。視点のバランスを整えていくことで、鎧をはずすことができるようになる

田代 真理
Mari Coaching Room 代表
メンタルコーチ。コーチ歴15年、手帳歴18年。「3つの視点」にフォーカスした自分と周囲を変革するための独自メソッド1on1プログラム「3つの視点コーチング™」と手帳を使ったセルフコーチング・自作テンプレート「大人が整うノート」を提供中です。
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