連休明けは、なんとなく身体の調子が悪かったり、集中力が落ちたり、やる気が出なかったりすることありますよね。特にこの時期は、環境の変化が想像以上にストレスになっていたりします。自分でも気が付かないうちに、疲れてしまっている人も少なくありません。
環境の変化だけでなく、人間関係の悩みや、目標の喪失、理想と現実のギャップなど、ストレスの原因はさまざま。深刻な状況になる前に、手を打ちたいものですね。
今回は、そんな状況にできるだけ自分を追い込まないようにするために、とても手軽で簡単に、人生の満足度をぐんと上げるカレンダーの使い方をお伝えします。
この方法が向いている人
- 落ち込んだり不安になったりしやすい人
- 真面目で頑張りすぎる傾向がある人
- 責任感が強い人
- 自分の気持ちを抑えがちな人
- 毎日をもっと楽しみたい人
毎日の満足度を測ってみよう
満足感や幸福感というのは「状態」であって「行動」ではありません。ですので、その「状態」に自分が気づく(認知する)ことができなければ、他人から見たらどんなに幸せな状況であっても、本人は満足感や幸福感を得られません。逆に言うと、どんな立場や環境であっても「自分は満足している、幸福である」ということを認識できる人は、満足度や幸福度が高いと言えます。
しかし、人間はネガティブな物事に気を取られがちで、それは生物としてどうしようもないことです。それに対して積極的に対処しなければ、自然とネガティブな方向に物事は流れていきます。
満足感や幸福感というのは形がなく、自分の中でもぼんやりとしているものです。それゆえ、認識するにはちょっとしたコツがいります。それが「毎日に点数をつける」ことです。
点数をつけるというと、マイナスなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、ここでは「評価をする」という意味ではありません。自分がどのくらいその日に「満足していたか」を可視化するための方法です。
満足度を数値化することによって、ぼんやりとしていた満足感や幸福感を認識しやすくなります。認識するだけでも毎日の満足度はぐんと上昇します。そして、それを続けることによって、人生そのものの満足感や幸福感も上がっていくのです。
この方法のメリット
1,自分の感情を客観視できる
感情や感覚、頭の中で考えていることは、ときに実際よりも大きく捉えがちです。毎日の満足度を点数として表すことで、自分を客観的に見ることができるようになります。
2,自分の価値観に気づける
はじめはなんとなくでも、続けていくうちに、自分がどんなことを軸に物事を判断しているのか、つまり自分がどんな価値観を持っているのかが見えてきます。
3,ストレスに強くなる
気持ちを可視化し、価値観が分かると、それに基づいて行動を選択できるようになります。すると、むやみに頑張ったり、周囲に流されたりすることなくなり、ストレスを感じにくくなります。また、ネガティブな気持ちになっても、その対処ができるようになります。
4,自己肯定感が上がる
今日の点数をつけると、自分にとっての幸せとはなにか?を考えるきっかけになります。そして、「自分が満足するように」行動をするようになってきます。そのため、日々の満足度が上がり、自己肯定感が上がってくるので、さらに幸せな気持ちが継続するようになります。
「今日の点数」の書き方とポイント
では「今日の点数」を書いていきます。
①月間ブロックとペンを用紙します
月間ブロックとは、いわゆるカレンダー形式の書式です。 今回は『2024年Q2(4月~6月)マンスリーブロック【A5】』の5月分を使用しました。手帳のこのページや、壁かけカレンダー、卓上カレンダー予定を管理している人も多いと思いますが、枠の隅にでも、書くスペースがちょっとでもあればOKです。
②その日1日を振り返って「今日の満足度」を点数で書きます
10点満点、100点満点、5段階評価など、自分が点数をつけやすい方法を選んでください。点数をつけるときは「なんとなく8点」や「直感で68点」といった感じで大丈夫です。
③どうしてその点数なのか理由を考えてみます
余裕があれば書いておくと、後で見返したときに参考になります。
例)10点満点で点数化
4/29 9点 友達と久しぶりにカフェや買い物ができた
4/30 6点 予定が急に変更。でもなんとかなった
5/1 7点 天気が良くて家の掃除がはかどった
5/2 3点 やり忘れていた仕事が発覚。対応に追われる
5/3 4点 今までの疲れが一気に出た。1日ダラダラ
5/4 9点 家族とお出かけできた
④まずは1ヶ月続けてみましょう
よく見るスケジュール帳や目に入るカレンダーを使うと、忘れにくく続けやすくなります。
①端的に書く
記録を取り続けることが大切なので、端的に書きましょう。点数だけ書ければまずはOKです。
②素早く書く
点数をつけるときにあれこれ迷ってもあまり意味がありません。あくまで「感覚的」「直感的」に。頭で考えず、自分の気持ちに率直に向き合う練習になります。
③理由は印象に残っていることを書く
1日の間にはいろいろなことがあったと思いますが、一番初めに思いついたことや、印象に残っていることを理由としてください。1日のすべての行動を振り返る必要はありません
④1ヶ月後に見直す
1ヶ月経ったら、点数や理由を見直してみましょう。自分はどんな点数をどんな理由でつけているのか、傾向のようなものが分かったり、その他にも気づきがたくさんあるはずです。
今日の点数をつけることで自分の感情や気持ちを客観視し、ストレスに強く、自己肯定感も高まります。とても手軽な方法なので、ぜひ、今日の点数をつけて、自分自身の満足度や幸福感を可視化し、より充実した日々を送ってみてください。