新しい一歩を踏み出すために。「できたことリスト」で気持ちを切り替える

春は、新しい一歩を踏み出すのに最適な時期。今までとは環境が変化するという人はもちろん、あまり代わり映えしないなという人も、なんだかワクワクする季節ですね。

今回は、すてきな新生活を迎えるにあたって、自分自身をリフレッシュし、新たな一歩を踏み出す準備としてぴったりな「できたことリスト」の効果や作成方法をご紹介します。

目次

この方法が向いている人

こんな人におすすめ
  • これまで頑張ってきた自分を褒めてあげたい人
  • 新しい生活を前向きな気持ちで迎えたい人
  • 1年間をなんとなく過ごしてしまったと感じる人
  • 気持ちを切り替えてやる気を出したい人

「できたことリスト」とは?

「できたことリスト」とは、自分が達成したことや成し遂げたことなど「できたこと」を記録するリストのことです。

大人になると、時間はあっという間に過ぎていきます。「なにもしないまま時間が過ぎてしまった」と感じる人もいるでしょうが、実際はそうではありません。生きていくために私達は日々さまざまか活動をしているはずです。しかしその多くは「習慣」という行動の自動化がされています。特に意識していなくても、省エネで行動できるのは、この習慣というシステムのおかげなのですが、日々の活動や「当たり前のこと」へのフォーカスができなくなって、「なにもしていない」と感じてしまうようになるのです。

また、人はポジティブな出来事より、ネガティブな出来事のほうが印象に残るようになっています。本当は、良いことや達成したこともあるはずなのに、それよりも「できなかったこと」に目が向いていまします。特に、完璧主義の傾向が強い人はそうなりやすいでしょう。

できなかったこと改善していくことは、とても素晴らしいことですが、そのまえには必ず「できたこと」が存在します。その「できたこと」を自分でしっかり認めることができるのが「できたことリスト」です。

「できたことリスト」を作成するメリット

「できたことリスト」を書き出すと、こんなメリットがあります。

1,自分がどれだけ成長したかがわかる

書き出すことは、目に見える形にすることです。頭では分かっていることでも、それを目に見える形にすることで、自分が思っていたよりも、自分が頑張ったことに気づくことができます。それにより、自分により自信を持つことができます。

2,達成感や満足感を得られる

掲げた目標が達成できないとそこばかりにフォーカスして、悪い印象が残りがちです。「できたこと」を上手に書き出すことで、ゴールに少しでも近づけたことに気づけます。そして、その道のりを進む努力をしたことに、安心できます。

3,自己評価が上がる

自分の成長や努力、そしてそれが実を結んだことを認識することで、前向きな自己評価ができるようになります。

4,次の目標が見つかる

できたことがはっきりすると、次にやりたいことが見つかりやすくなります。気持ちも前向きになるので、より建設的な目標を設定することができます。

5,モチベーションが保てる

 達成感や自己評価の向上、次の目標設定などを通して、自然とモチベーションを維持することができます。今後も継続して努力しようという意欲が高まります。

「できたことリスト」の書き方とポイント

では「できたことリスト」を作ってみます。今回はシンプルに箇条書きしてみました。

①ノートとペンを用意します。

今回は、A5サイズの5mm方眼、万年筆で書きました。筆記具はどんなものでも構いませんが、書いていることが楽しくなるものだとGOOD。

②この1年でできたことを書き出します。以下のことについて考えてみてください。

  • 成果や実績
  • スキルや技術の習得
  • 課題の克服
  • 新しい経験や学び
  • 自己成長や精神的な変化
  • 維持できたこと

例を参考にしてみてください。

成果や実績

例)

  • プロジェクトが成功した
  • 簿記の資格を取得した
  • 日記を続けることができた

スキルや技術の習得

例)

  • ITパスポートの勉強をした
  • 新しい料理のレシピをマスターした
  • 動画編集ができるようになった

課題の克服

例)

  • 家族の病気の世話や介護を頑張った
  • 大勢の前で話すことができるようになった
  • お酒の量を減らすことができた

新しい経験や学び

例)

  • 初めての海外旅行をした
  • 新しい趣味を見つけた
  • セミナーに参加してみた

自己成長や精神的な変化

例)

  • ストレス管理や感情のコントロールが上手くなった
  • 人の目が気にならなくなった
  • 考え方が前向きになった

維持できたこと

例)

  • 家族がみんな元気で過ごせた
  • 友人と毎月会うことができた
  • ペットの成長を見守ることができた

ここがポイント

「途中でやめてしまった」「自分では満足がいっていない」「もっと完璧にできていなければできたとは言えない」といった、行き過ぎた完璧主義は一旦やめてみましょう。結果としてうまくいかなかったとしてもそれにチャレンジした経過が「できたこと」です。成功や失敗という「結果」ではなく「プロセス」に注目してみましょう。

また、何事もなく平和に過ぎていったことも立派な「できたこと」です。自分では意識していなくても、それを維持できたことはすばらしいことです。

「できたこと」を書き出して、より充実した生活を迎えましょう。


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田代 真理
Mari Coaching Room 代表
メンタルコーチ。コーチ歴17年、手帳歴20年。「3つの視点」にフォーカスした自分と周囲を変革するための独自メソッド『3つの視点コーチング™』で、個人セッション、講座、法人社外コーチとして活動。手帳を使ったセルフコーチング・自作テンプレート『大人が整うノート』を提供中。
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